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Blogスペアの入れ歯は必要か
患者さんの中にはよくスペアの総入れ歯として、もう1個作ってくださいという方がいます。
特に70歳以上の高齢者のかたに多くいます。
失くした時に備えていうことでしょう。
結論からいうとこれは勧められません。それはどうしてかというと。
- 口の中の骨や粘膜の形はじょじょに変化してくるので、今、予備に作った入れ歯が何年か後に合っているとは限らない。
- 2つ持っていると交互に使うようになる可能性があり、それぞれの入れ歯に応じて顎の動きを合わせなくてはならず、これは顎関節に対してよくない。
- 保険請求の上からも国の財源にそんな余裕はありません。(6ヶ月経てば請求は可能ですが)
中途半端な2つよりぴったり合った1つにすべきです。
今の総入れ歯の具合が悪ければ、部分入れ歯と違って歯肉に合わせる修理で解決します。
何年も使っている入れ歯の場合は、たいてい歯がすり減ってツルツルになっています。
この状態ですと前歯しか噛み合わず、顎関節に悪い影響が出てくるので作り直した方がいいでしょう。
この状態で使い続けると顎関節の異常が肩こりや腰痛など、全身への影響も否定できません。経絡のように体の中はつながっているので色々な障害が現れてくるのではと思います。
小さい入れ歯はよく紛失することがあります。去年は自費の入れ歯を紛失のため1年間で3個作った患者さんがいました。
今日も3ヶ月ぐらい前につくった入れ歯を無くした患者さんが来院されました。入れ歯を外したらケースに入れる習慣にすべきで、捨ててしまう時はティシュに包んでいる人が圧倒的に多いです。また認知症のために入れ歯を紛失したと思われることもたまにあります。