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真っ白い歯 セラミック

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真っ白い歯 セラミック

真っ白い歯にしたいとの男性の患者さんが来院されました。ホワイトニング(ブリーチング)では真っ白くできないのでジルコニアかセラミッククラウン(emax)かを被せるのですが、この患者さんはemaxを使用しました。
e-maxのブリーチング色の1番白いBL1を使用し、土台が黒いのでセメントは1番白いブリーチング色を使用しました。
深部に白さを持って来ないと自宅に戻って見た場合に、全然白くない、とがっかりすることがあるのです。通常の歯の色ではA2色やA3色が多く使われますが、マルチインゴットの場合は上下的にはグラデーションがあるのですが奥行き的には一色です。深部には白さがないため、狙った色が出ないことがあります。マルチインゴッットのA2で作った場合の歯よりMO0インゴットにレイヤリング法のA2の歯のほうが安全というわけです。

この患者さんはインゴットBL1単体にグレーズ(表面のツヤのこと)を多めに出し綺麗に見せましたが、よく見る変な白さではありません。

e-maxの1番白いブリーチング色BL1を出すためのインゴットは、
HO0、 MO0、  LT BL1,  HT  BL1  があります。

厚さが薄いので黒ずんで見えますが、左の2つは透明感がほとんどなく不自然な感じです。

このまま使えるのはLTとHTです。
この患者さんは真っ白い歯と言っても白すぎるのは嫌だとのことでしたのでHTの BL1を使用しました。

HTは LTより透明感があります。
白い紙のように不自然に真っ白くするのであればMO 0にBLのエナメルかClearを盛るといいでしょう。やってみたいです。

先端部にブリーチングのエナメルを盛って透明感を出そうかと迷っていたのですが、患者さんと話し会って白いほうがいいとのことでHT BL1単体で仕上げました。セラミックを盛らないので手間は全然かかりません。

ここまで白さを強調しなくてもいい、もっと自然に、という場合は先端部分を透明感のある材料で置き換えると上品な感じに仕上がります。真っ白な歯と言っても茶碗(陶器)ように無機質的に白いだけというのと、白色オパールのようなエレガントな白さがありますが、色々な種類の陶材を用いることで微妙な違いを表現することが可能です。


 これはクラウンですが、ラミネートベニアという表面だけ貼り付けるやり方もあります。表面をほんの少しだけ削るのですが、裏側は自分の歯の色のままであり、十分な厚みがないと白色感が出ません。大体、これだけ白くしたいという完璧主義の人は見えないからといって、裏側が茶色である状態を受け入れません。歯科医はクラウンもベニアも同じような感覚でやっていますが、患者さんにとっては裏がどうなっているのかは、すごく大事なことです。ジルコニアの出始めの頃、裏がピンク色の真珠のようなのを嘆いている患者さんのことを知ってから、より患者さんの気持ちに敏感になりました。

一般的に被せ物はもっこりしてしまうのですが、その形がまた不自然な感じを与えてしまいテレビ等で見ても差し歯であることがわかります。

自然な形にするためには、削る前の歯の型を取り模型を作って参考にし、削る前の歯と同じ形に作ります。
治療後の白い前歯は削る前の自分の歯の形と全然変わっていません。この点に意識を集中して誇りを持って作っています。

上の写真は元の歯の色と比較するために治療途中のものですが下の歯も全部白くしました。
こんな真っ白い歯も自分を強くアピールするためには有効だと思います。

未来に向かっての強い意思を感じさせ、魅力的に見えるのでは。

 

 

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